通常は仕込み量が決まっているので、計量を考えるとグラムで配合が書かれているほうが便利ですね。でも仕込み量は常に同じではありません。ベーカーズパーセントなら少し仕込む場合も大量のときも掛け算をすれば簡単に分量がだせるのです。
また、仕込み量はお店によって違います。見慣れている仕込み量以外で配合が書かれているのを見たとき、自分のお店の生地との違いや出来上がりを想像できますか?
本で紹介されている配合や国際的に使われている書き方としても、ベーカーズパーセントが使用されています。仕込み量にとらわれることなく共有できる数字となります。 また、毎日いくつもの生地を仕込んでいると思いますが、中には似たような配合のものもあったりしませんか?グラムで書かれた配合で気づくのは難しいですが、ベーカーズパーセントで見比べてみれば見えてくるのではないでしょうか。
たとえば似たような2種類の生地を仕込んでいたとしたら、1種類にして合理化を考えるなど、そんなきっかけにもなるかもしれません。一度試してみてはいかがですか?
材料の順番の書き方が決まっているわけではありませんが、粉・イースト・食塩・砂糖・油脂・水というように決めておくとさらに見やすいですね。