神戸三宮から南に徒歩3分、パンの激戦区神戸で人気ブーランジェリーとしてその名を馳せるのが「ブーランジェリー コム・シノワ」です。シェフの西川功晃さんは数々の「コム・シノワのパン」の出版や、フランスで開催された『モンデュアルパン2009』に日本代表として出場するなど、チャレンジ精神旺盛で、パワフルなブーランジェとして有名です。
三宮ビル南館地下にある店舗は、オリーブやハーブが繁り、一見南仏のプロバンス風の佇まい。30坪の店舗には「ショップ」「カフェ」「工房」が揃い、トータルでパンのある食卓を提案しています。
中に入ると、正面平台にはフルーツたっぷりの華やかな「ポンポンフリュイ」や「フルーツのガレット」が並び、思わず目を奪われます。そしてその左の窓際には得意のハード系のパンや、季節の野菜をふんだんに使った焼き込み調理パンがズラリ。奥の平台にはバゲットやカンパーニュ、パン・オ・ルヴァンなど、香ばしくて粉の持ち味を生かしたハード系のパンやオリジナリティ溢れるパンが100種類以上、ところ狭しと並んでいます。
何度訪れても楽しくなる。訪れる人を元気にハッピーにするのが西川シェフのパン。それだけではありません。店内にはジャムやオリーブオイルなどパンを美味しくする食材や小物も並び、「パンを楽しんで!」というシェフの想いが溢れています。アジアンチックなカゴを基調にした独特のディスプレイ、それぞれのパンの個性や特長を存分に表現した手書きのPOPが、お客様の心を捉えるのです。
西川シェフのパンはひと目でわかります。それはその形、彩り、ネーミング、味ともに人をワクワクさせるパッションに満ちているからです。ではなぜさまざまなアイデアが生まれるのか聞いてみました。
商品開発大好きと語る西川氏、「いい食材に出会うと、これとこれを組み合わせるとこんな面白いものができる!」など、食材に対する感動から、次々とアイデアが浮かぶのだとか。そのアイデアのヒントとなるのが、料理人との会話だというのです。
開発の原点は?と問うと「自分が食べたいものをつくる。根っからの食いしん坊なんです!」と西川氏。そして「自分のパンを食べて健康な食生活をおくって欲しい。コム・シノワのパンを食べて元気になってもらいたい」ときっぱり。そんな西川シェフの想いが一つひとつのパンの顔、ディスプレイ、POPの一つひとつに溢れている。これが訪れた人を元気にし、西川ワールドが創りだされるのです。パンに対する情熱、遊び心、想いの深さがお客様に伝わるからこそ、西川ファンが絶えないのです。
その西川シェフにリスドオルの魅力を伺うと「リスドオルは強い個性を主張しない小麦粉だからかえっていい。使いやすくどんな風にでも表現できる」とのこと。今回はハード系からクロワッサン、ベーグルなど5アイテムに挑戦。
リスドオルだからこそ実現できるの軽い食感の「ドゥミ・ブランシェ」、誰が食べても素直に美味しいといえるオレンジ風味の甘いクロワッサン「コルネッティ・アランチア」、2通りの生地の味が絶妙なキャベツの形の「シュー・アロンディ」、軽くてもちもちした食感の「ベーグル3種」、栗のペーストのほんのり甘い生地とクルミが香ばしい「ボルカン・シャンテーニュ・ノワ」の、西川シェフらしいオリジナリティ溢れる5アイテムが完成しました。