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パティシエの技が光るヴィエノワズリー

近年、パティスリーのヴィエノワズリーの進化が止まりません。洋菓子と同じ素材を用いたリッチなパンや、チーズケーキをクロワッサン生地でサンドしたものなど、新種も続々登場しています。そんなパティシエならではの感性を生かしたヴィエノワズリーについて、人気の3店舗を取材しました。

OCTOBRE(オクトーブル)

パンの激戦区と言われている東京・三軒茶屋駅近郊には、人気ベーカリーがいくつも集まっています。そんな三軒茶屋駅から歩くことおよそ11分、閑静な住宅街に店を構えるパティスリー「OCTOBRE(オクトーブル)」は、ケーキを求めて訪れる人はもちろん、パン好きまでもが足しげく通うお店です。11時のオープンと同時に、たくさんのお客様がお店に吸い込まれるように入っていきます。

OCTOBRE(オクトーブル)

住所
東京都世田谷区太子堂3-23-9
電話
03-3421-7979
営業時間
11:00~19:00
定休日
火曜、水曜
白い外観が印象的

シンプルだからこそおいしい「クリームパン」

クリームパンを目当てにやってくるお客様も
オーナーシェフの神田智興さん

テレビや雑誌、Webメディアなどでも多数取り上げられている「OCTOBRE」。地元の人に愛される店を目指して生まれた同店ですが、その評判は遠方にも広がり、一部商品は都心部の食のセレクトショップでも販売されています。
たくさんの人を魅了するお菓子を生み出しているのは、オーナーパティシエの神田智興さんです。神田さんは、「ルコント」「ノリエット」「マルメゾン」を経て渡仏。「ピエール・エルメ」「ジェラール・ミュロ」「ローラン・ドゥシェーヌ」といった名店で研鑽を積んだ後、2013年に生まれ育った世田谷・三軒茶屋にお店をオープンさせました。
白鳥をかたどったシュークリーム「スワン」などの洋菓子と同じくらい、多くのお客様が買い求めるのがヴィエノワズリーの数々。なかでも、特に人気を博しているのが「クリームパン」です。

「クリームパンは、ブリオッシュ生地にスワンやほかのケーキなどでも使用しているカスタードクリームをたっぷり絞っています。試作の際、一般的なクリームパンのように生地の中にクリームを閉じ込めるスタイルにも挑戦したのですが、クリームがやわらかすぎてうまく形にならず、クリームを上に絞る形式にしました」

カスタードクリームは卵黄やバニラビーンズなどをふんだんに使用し、じっくり時間をかけて炊くことで濃厚な舌触りに仕上げています。そんなクリームパンを手にとって驚くのが、その重さです。片手で扱おうとすると、ふんわり膨らんだブリオッシュ生地がクリームの重さでちぎれてしまいそうになるほど。

「持ち上げた際に『あれ、意外と重いぞ』って感じてもらいたくて。想像していたよりも重さがあると、なんだかうれしくなりませんか?僕は渋谷・神宮前の『瑞穂』さんの豆大福を手にとったときに、よくそう思うんです。なので、当店のクリームパンも、なるべくたくさんのクリームを絞っています」

「クリームパン」:324円(税込)
お店に入った瞬間、バターの甘い香りが立ち込める

フランス思い出の味を再現

クリームパンのほか、バターがやさしく香るクロワッサンも人気のアイテムです。

「クロワッサンはルコントのレシピをもとに、折り込み回数を3つ折り2回に減らすなどアレンジを加えています。オペレーションの観点からも時短につながりますし、生地の層をしっかり出してみてもおもしろいんじゃないかと思ったんです」

「クロワッサン」:270円(税込)
時間が経ってもパリッとした食感

層ごとの空間をつくって焼き込むことで、小麦の風味がしっかり感じられ、お客様が自宅でリベイクをせずにそのまま食べてもパリパリとした食感を楽しんでもらえるようにしています。

クロワッサンにアーモンドクリームをかけて焼き上げた「クロワッサン・オ・ザマンド」は、神田さんがフランスで食べた思い出の味を表現しています。

「フランス時代、本当にお金がなくて……(笑)。ボリュームがあり、一つでお腹がいっぱいになるクロワッサン・オ・ザマンドを毎日のように食べていたんです。パリのクロワッサン・オ・ザマンドはパンを入れる袋がベタベタになるくらい、シロップが染み込んでいて、それがとてもおいしかった。だから、当店でもシロップをたっぷり使っています」

「クロワッサン・オ・ザマンド」:486円(税込)
空き缶で焼き上げた「食パン」なども並ぶ

そのほか、店内には「ショーソン」「クグロフ」「ボストック」といったフランスらしいヴィエノワズリーが並んでいます。一方で、「あんパン」「ミルクフランス」「ハニートースト」など、日本人にとって馴染みのあるパンも。多くのお客様を惹きつける魅力的なラインアップとなっています。

「ショーソン」と「クグロフ パッション」
ショーソンもパリッとした食感が楽しい

限りある食材を大切にしたい

看板商品のひとつ「スワン」

たくさんのお店で修行してきた神田さんが心がけていることの一つが、お菓子やヴィエノワズリーを通じて、これまでパティシエとして歩んできた「道のり」を表現することです。

「当店で提供しているスワンは、修行先のルコントの代名詞でした。たとえお客様と会話する機会がなくても、ショーケースをご覧になったり、召し上がっていただいたりしたときに『この人はルコントの出身なのかな?』と感じていただけるようなお菓子をつくることを大切にしています」

現在に至るまでの「道のりの表現」はパティシエとしての姿勢にも表れています。

「フランス人は、とにかく食材を大切にします。そして、最後まで使い切るのが上手なんです。ジェラール・ミュロさんは果物の種まで捨てずにとっておき、タルトを空焼きする際の重石にしていました。ルコントのアンドレ・ルコントさんなんて、毎回ゴミ箱をあさって、まだ使えそうなものがあった日には『おい!なんで食えるもんを捨てているんだ!』なんて怒っていました(笑)」

実は、こうしたフランス人の“もったいない精神”から生まれたのが、冒頭のクリームパンだったと言います。
「少しだけ余ってしまうカスタードクリームがもったいなくて、クリームパンにして提供を始めたんです。そして今度は、残ったブリオッシュ生地を使ってまた別のパンをつくって……そうしているうちに、パンの種類も、パンを目的にしたお客様もどんどん増えていったんです」

神田さんは現在、パンの講師として教鞭をとることもあるそうです。これまでの修行先へのリスペクト、そして食材に対する敬意が、神田さんのお菓子やパンをさらにおいしくさせているのかもしれません。

Régalez-Vous(レガレヴ)

JR鎌倉駅から徒歩2分ほどの立地に位置する「Régalez-Vous(レガレヴ)」。ガストロノミーの世界のアシェットデセールを味わえるカフェレストランとして2021年にオープンしました。店名の「レガレヴ」は、客人を料理でもてなす際に使われるフランス語で、「どうぞ心ゆくまで味わい、満喫してください」という思いが込められています。
丁寧につくられたデセールはもちろん、ヴィエノワズリーを求めてやってくる人も多く、2025年には羽田空港第1ターミナルビル内にヴィエノワズリー専門店もオープンさせました。

Régalez-Vous(レガレヴ)

住所
神奈川県鎌倉市御成町10-4
電話
0467-81-3719
営業時間
8:30~18:00
定休日
水曜日
朝はモーニングもいただける

パリと鎌倉をつなぐヴィエノワズリー

たしかな技術をもってつくられるヴィエノワズリー
オーナーシェフの佐藤亮太郎さん

「レガレヴ」は、26年間のフランス生活を経て帰国した佐藤亮太郎さんが手がけるデザートレストランです。店の中に足を踏み入れると、美しいヴィエノワズリーの数々に目を奪われます。ヴィエノワズリーのショーケースの斜め向かいには、季節の果物を使ったタルトやエクレアなどが並び、さらに、店の奥のカウンター席では、皿盛りデザートなどを楽しめます。

「パリの『今』を伝えること、そして、私がパリでの生活を通じて得たものを見たまま・感じたまま、ストレートにお菓子に表現する場として当店を立ち上げました」

「クイニーアマン」「パン・オ・ショコラ」などが並ぶ

佐藤さんは「ルコント」でパティシエとしてのファーストキャリアをスタートさせ、23歳で渡仏。パティスリー、ブーランジェリーで修行を積み、その後はミシュラン三つ星レストラン「ギーサボワ」でスーシェフ、「ラーク」「ラペルーズ」でシェフ・パティシエとして活躍してきました。

「近年、パリのヴィエノワズリーはものすごく進化しています。僕がパリに行ったころは、クロワッサンにアレンジを加えるなんて言語道断でした。たとえば、修行先のパティスリーでは、まかないとして売れ残ったパンと、トマトやハムなどが一緒に出るのですが、ある日、クロワッサンにそれらを挟んでサンドイッチをつくって食べようとしていたら、ほかのスタッフに『お前、それはダメだろう』と、うしろから引っ叩かれたものです(笑)」

ところが、現在では、クロワッサンを使ったサンドイッチはもちろん、クリームを詰めたもの、異なる色の生地をスパイラル状に交えたもの、おもしろい折り方をしたものなど、さまざまなクロワッサンが登場しているといいます。

「そのため、当店も伝統に敬意を払いながら、現代的な発想を取り入れています」

香りを楽しんでもらうためペーストは自家製

現在、レガレヴには10~15種類ほどのパンが並びます。「クロワッサン レガレヴ」にはモンテギュー社のA.O.P発酵バターとフランス産の小麦粉が使用されています。生地は4つ折り2回で、パリパリとした食感ながらも繊細な口あたりのクロワッサンです。

「基本的な材料は、フランスで使っていたものからなるべく変更しないようにしています。一つでも条件を変えてしまうと、それに応じてほかの部分も調整していかなければなりませんし、何より、フランスで見てきたものをそのまま表現するのが僕の役目だと思っているからです。でも、フランスと日本では気候は異なるので、発酵させる時間、生地を休ませる時間、焼き時間などは手を加えています」

「クロワッサン レガレヴ」:410円(税込)
ハラハラとした食感のクロワッサン

同店では基本のクロワッサンをはじめ、フランスらしいアレンジを加えたクロワッサンもたくさん取り揃えています。たとえば、「クロワッサンヴァニーユ」は、マダガスカル産のバニラをさやごと使用してつくった自家製のバニラペーストをクレーム・ダマンドに加え、クロワッサン生地に織り込んでいます。焼成後にも自家製のバニラシロップを塗り、バターとバニラが香るリッチなクロワッサンに仕上げました。

「バニラは原価が高く、ケーキ屋さんにとっての“生命線”です。レストランをイメージしてもらうとわかりやすいと思うのですが、レストランでもっとも高額な食材と言えば、トリュフやキャビアが挙がります。万が一、キャビアを1杯だけ料理に添えるはずが、間違って2杯使ってしまったら、それだけで店は赤字になってしまいます。そして、ケーキ屋さんにとっては、それがバニラなんです。ですから、いいバニラを見つけ出し、見つけた1本のバニラから、最大限に香りを抽出するためには、自家製のペーストをつくるという工程が欠かせません」

「クロワッサンヴァニーユ」:450円(税込)
中にもバニラを織り込む

そのほかにも、同店は「クロワッサン・ヌテラ」に使用しているプラリネペーストや、「シナモンロール」に巻き込んでいるシナモンペーストも自家製で、香りを存分に楽しめるパンづくりをしています。 クロワッサン生地にフランボワーズのコンフィチュールとヴァローナ社のショコラバトンを詰めた、見た目も美しい「ショコラフランボワーズ」なども人気商品です。

「シナモンロール」:460円(税込)
クルミを巻き込んで食感のアクセントに

「生地がおいしい店」をめざして

先述の通り、佐藤さんはフランス時代、ブーランジェリーでも修行した経験をお持ちです。

「生地づくりを追求したくて。すごく極端な言い方をすれば、ケーキはセルクルにムースやゼラチンを入れて、冷凍庫で固めて型から外せば誰でも同じものをつくることができる。けれども、パンはその日の気温・湿度によって発酵の仕方も変わってくるし、クロワッサンの生地を切り分けるときも、包丁の入れ方によって完成形が異なってくる。そんな生地の勉強をしっかりやろうと思ったんです」

およそ2年、ブーランジェリーで生地づくりのみを担ったといいます。クリスマス期間中、ほかのスタッフがブッシュ・ド・ノエルを製作するなか、佐藤さんは黙々とガレット・デ・ロワの準備を進めていたそう。

「生地は本当に繊細で、ちょっと冷蔵庫の調子が悪いだけで、いい生地にならなかったりします。最初のうちは、そりゃあ怒られましたよ。これまで、ケーキ屋さんで生クリームを絞っていた僕が、いきなり生地の仕事に飛び込んだわけですから。けれども、そんな環境にいたからこそ、機械に頼らず自分の手で、感性でつくり上げる生地を学ぶことができたし、それが僕のヴィエノワズリーのベースになっていると思います」

生地のおいしさを味わってもらいたい——。そんな思いを込めて、ムースやクリームをふんだんに使ったものはアシェットデセールに任せ、そのほかの洋菓子は、タルトやエクレアなど、生地の味わいをダイレクトに感じられるものを並べているのだそう。

「鎌倉とパリって似ているんです。食材がおいしくて、住んでいる人が自分の街に誇りを持っている。今後も、そんな鎌倉からヴィエノワズリーの可能性をもっともっと広げていきたいですね」

洋菓子はタルトやエクレアが中心
日仏の融合をコンセプトにした店内

Goûter(グテ)学芸大学店

パティシエの世界的権威「ルレ・デセール」のメンバーに、当時最年少で認定されたパティシエ・ショコラティエのセバスチャン・ブイエさん。フランス・リヨンに本店を持ち、現地では「トップパティシエ」としてフランス中にその名をとどろかせています。そんなブイエさんが手掛けるヴィエノワズリーや焼き菓子のお店が「Goûter 学芸大学店」です。

Goûter(グテ)学芸大学店

住所
東京都目黒区鷹番3-8-1
電話
03-5724-3258
営業時間
10:00~19:00
定休日
木曜
外からも店内の様子がわかるように設計

フランスの日常の“おやつ”を日本で

見ているだけでワクワクする“グテ-おやつ-”たち
店長の道下杏佳さん

セバスチャン・ブイエさんは現在、フランス・リヨンにパティスリーやショコラトリーを14店舗、日本では百貨店内に「セバスチャン・ブイエ」としてパティスリーを出店しています。リヨン以外で、ブイエさんのお菓子を楽しめるのは現在でも日本だけです。
そうしたなか、2023年にリヨンでも展開しているブランド「Goûter」をオープン。同店はパティシエがつくる日常の“おやつ(=Goûter)”をテーマに、フランスでも人気のクロワッサンやフィナンシェなどの焼き菓子を取り扱っています。店内には常時30種類ほどのヴィエノワズリーが並んでいます。店長の道下杏佳さんにお話を伺いました。

「ヴィエノワズリーは、日本の方にも親しみやすいようにリヨンの店舗とは少しずつレシピを変えています。材料もフランス産のものも使用していますが、国産の材料も多く活用しています」

たとえば、クロワッサンの小麦粉にはフランス産のものを採用し、バターはさっぱりしながらも生乳のコクが感じられる国産の発酵バターを使用しています。バターの風味を楽しんでもらえるよう、リヨンの店舗よりも生地の折り込み回数を減らして、外はパリッと、中はふんわりとした食感のコントラストを楽しんでもらえるように工夫しています。

「フランスの材料を使って、フランスの味をそのまま持ってくる……というのも一つの手でしたが、どうしてもコストがかかってしまいます。それよりも『もっと、気軽におやつを楽しんでほしい』というブイエさんの思いがあって、なるべく手にとっていただきやすい価格になるようにしています。ブイエさんはその土地の食材や文化を取り入れることも大切にしているので、日本で材料を新たに探して、レシピを開発しました」

「クロワッサン」:346円(税込)
美しい層

日本向けの新メニューも開発

日本にGoûterをオープンするにあたって、日本限定のスペシャリテ「リヨンサンドフロマージュ」を用意しました。

「当店は『パン屋さん』というよりも、『お菓子屋さん』というイメージを定着させていきたくて。『パティシエにしかつくれないヴィエノワズリーってなんだろう』と考えた際に生まれたのが、リヨンサンドフロマージュです」

リヨンサンドフロマージュは、2色のロール状のクロワッサン生地を半分にカットし、間に湯煎焼きしたチーズケーキと、自家製のフランボワーズソースをサンドしています。しっとりとしたチーズケーキと、サクサクの生地の食感のコントラストに夢中になる人も多いのだそう。こちらのチーズケーキは、ほかのヴィエノワズリーには活用せず、リヨンサンドフロマージュ用に開発しました。

「当時、フランスではニューヨークのベーカリーが考案した『シュプリームクロワッサン(クロワッサンロール)』が流行っていて。そのフォルムから着想を得たと聞いています」

「リヨンサンドフロマージュ」:486円(税込)
中のチーズケーキはほのかに柚子が香る
「クロワッサン ベリー」:422円(税込)
焼成前
「クロッフラン」:443円(税込)

そのほかにも、店内には同店オリジナルの「クロッフラン」など、パティシエならではの発想が光るヴィエノワズリーが並びます。クロッフランはクロワッサン生地にカスタードクリームを流し込み、オーブンで焼き上げています。フランスの伝統菓子のフランに見立てているのだとか。

「ブイエさんはお菓子をデザインする際『見た瞬間にワクワクすること』をとても意識されています。そのため、クロッフランは、クリームパンをちょっぴりおしゃれに見えるように仕上げています」

ワクワクする気持ちを高める店舗設計

「見た瞬間にワクワク」してもらうために、ディスプレイにもさまざま工夫が施されています。まず、ブイエさんの要望で、外からもお菓子が並んでいる様子がわかるように、お店はガラス張りに。そして、入った瞬間に手にとっていただきたいものが目に入るように商品を陳列しています。

「私もそうなのですが、行きつけのお菓子屋さんに行く際、購入するものって大体決まってしまっているんです。その際、プラスで何かを買うとすれば、新商品や季節限定のもの。ですので、新商品や季節限定商品がしっかりわかるように陳列しています」

取材当日、季節限定のレモンを使った商品が入口近くにたっぷりと陳列され、入店するお客様の目を惹きつけていました。ヴィエノワズリーはフランスのブーランジェリーのようにそのまま並べるスタイル。お客様が注文した商品を、手際よくスタッフの方がピックアップしていきます。

ブリオッシュ シトロンノワ:389円(税込)
パウンド ウィークエンドシトロン:346円(税込)
「パティスリーは、お客様がショーケースの中の商品を見て選んで、注文していきますよね。冒頭でお話ししたように、当店は『お菓子屋さん』のイメージを強めていきたいので、お客様がトングを使ってパンを取るのではなく、店員に注文するスタイルにしているんです。今後も日常におやつがある幸せが、もっとたくさんの人に広がっていけば、と思っています」
山盛りに積み上げるのがポイント
お客様の目線の動きを考慮した陳列

朝食はもちろん、ランチ、おやつ、お酒と一緒に……と、お客様がヴィエノワズリーを食べる場面は増えています。それと比例して、今後もヴィエノワズリーはますます進化していくと言えそうです。今回ご紹介した人気店をヒントに、皆様も参考にされてみてはいかがでしょうか。

※店舗情報及び商品価格は取材時点(2025年05月)のものです。最新の店舗情報は、別途店舗のHP等でご確認ください。