創・食おいしいニュース
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石巻・飯野川発「サバだしラーメン」が受賞、カップラーメンで全国発売も
石巻・飯野川地区発の産学・異業種連携開発商品「サバだしラーメン」が、農林水産省が推進するフード・アクション・アワード2014(フード・アクション・ニッポン主催)で「食べて応援しよう賞」を受けた。12月3日には、石巻市河北総合支所(石巻市相野谷旧会所前)で受賞報告会と同商品のカップ麺版新商品「マルちゃんサバだしラーメン」(発売元=東洋水産)の発表会が行われた。
「サバだしラーメン」は旧河北町飯野川地区の活性化のために、石巻専修大学(同市南境)経営学部石原ゼミと河北まちづくり研究会「なつかしの町・飯野川」が共同でメニュー開発し、飯野川地区の4つの食堂で売り出したもの。昨年9月には農業生産法人の舟形アグリ(同市小船越)、製麺業者の島金商店(同市三ツ俣)、水産加工の山徳平塚水産(同市魚町2)との産学・異業種連携開発商品として生麺タイプの商品版が発売され話題となっていた。
フード・アクション・アワードは食料自給率の向上を目指すフード・アクション・ニッポンが、国産の農水産物を使い、消費拡大に寄与する商品や事業者を全国から募って表彰する賞。2009年度から行われている。同商品は、地元産の小麦「ユキチカラ」を使用し、石巻漁港に水揚げされたサバを無駄なく使用した点を高く評価された。受賞報告会では石原ゼミ4年生の叶壽樹さん、早坂駿輝さんから開発の経緯なども含めて詳細な報告がされた。
また、12月1日から全国のコンビニ、スーパーで発売開始された「マルちゃんサバだしラーメン」(カップ麺)について東洋水産(東京都港区)・神永憲課長から商品説明が行われた。報告・発表会の後、参加者全員が別室に移動してカップ麺版「サバだしラーメン」の試食会を行った。
サバだしラーメンは希望小売価格200円。全国のコンビニやスーパーで販売し、石巻出身者を中心にSNSで早くも話題になっている。
(石巻経済新聞)