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2014年10月20日[東京]

銀座三越、Xマスケーキ受付開始−「テキスタイル」を取り入れるなど、約60種

銀座三越、Xマスケーキ受付開始−「テキスタイル」を取り入れるなど、約60種

 銀座三越の地下2階洋菓子特設カウンターで現在、「2014年クリスマスケーキ」の予約を受け付けている。

 今年のテーマは「テキスタイル アート クリスマス」。織物や染色、編み物、布地などのテキスタイルに着目し、テキスタイルのモチーフや装飾性、色の重なり、質感の違いなど「組み合わせの美」をケーキに表現する。

 「銀座という土地柄、デザイン性のあるおしゃれなケーキはよく売れるが、イチゴたっぷりなど定番のデコレーションケーキも、やはり人気が高い」と話す同店洋菓子アシスタントバイヤーの三宅文乃さん。今回は特にムース系とショートケーキ系を強化し、新たに16ブランドを加え、計43ブランド60種類を取りそろえる。中心価格帯は5,000円前後。

 中でも注目は銀座三越限定ケーキ。今年のテーマに沿って「組み合わせの美」を表現したケーキにはビビッドなピンクのケーキに、雪道をイメージし、繊細で美しいレースをあしらった「ノエルシュピッツェ」(長さ約20センチ=5,940円、限定100点)が登場する。国内のコンクールで多数の受賞経歴を持ち、フランスで修行後、オーナーシェフとして東陽町に今年の9月、自身のショップ「エクラデジュール」をオープンした中山洋平シェフが手掛けたケーキ。イチゴムースの中には、ピスタチオのブリュレ、木イチゴのゼリー、バニラムース、イチゴのコンポートを層にしたものを忍ばせた。あめ細工のツリーは好みでデコレーションできるという。

 ショートケーキタイプでは、「ホテル日航東京」から、横須賀・嘉山農園のイチゴを使い、ケーキの側面にレース風の飾りをあしらった「嘉山農園の苺のショートケーキ」(直径約15センチ=6,840円、限定70点)や、「日本橋 千疋屋総本店」のスクエア型ショートケーキ「マニフィック フレーズ」(約18×18センチ=1万800円、限定50点、※「フレーズ9」15センチ角=7,560円、限定100点も用意)が登場する中、「脱・正統派」のショートケーキとして登場したのが「レストラン アルゴ」が手掛ける「ピラミッド ノエル」(直径約15×高さ15センチ=5,400円、限定50点)。イチゴのコンポート入り生クリームとスポンジ生地を幾層にも積み上げ、ツリーをイメージしたピラミッド型ショートケーキに仕上げた。

 洋菓子の世界大会「2015クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー第14回」の日本代表を決める国内予選で、「アントルメ・ショコラ/あめ細工 A 部門」に出場し優勝した「オクシタニアル」中山和大シェフが手掛けた「ホーリーナイト」(長さ約26センチ=5,400円、限定100点)も登場する。優勝した作品をクリスマスケーキにアレンジしたもので、パッションやライムの香りを利かせたチョコレートムースのケーキ。「人・家族のつながりを一年の締めくくりとして大切にする」意味のゴールドの縄と、赤いオーナメントのモチーフをデコレーションした。

 大勢が集まるパーティーに活躍しそうなケーキには、「カフェ オウザン」の「クロワッサンラスク・タワー」(直径約16×高さ17センチ=8,640円、限定50点)が登場。ケーキ用に小さめに仕上げたクロワッサンラスクをベースに、ミニマカロンやリボンのチョコレートと共にオブジェのようにデコレーション。

 今年のクリスマスは24日(水)・25日(木)と昨年同様平日となり、その前の週末〜祝日にパーティーなどのイベントが集中すると予想されることから「週末辺りは大型ケーキや華やかなホールケーキに、クリスマス本番辺りは2人用やプチガトーのクリスマスケーキにも需要があるのでは」と三宅さん。「クリスマスに欠かせないケーキは定番からデザイン性の高いものまで、サイズも含めさまざまなタイプを取りそろえている。クリスマス用のオードブルも用意しているので、用途や目的に合わせて楽しみながら選んでいただければ」

 11月5日(水)以降はウェブ限定のクリスマスケーキも登場する予定。

(デパチカドットコム)

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