「あおもりカップラーメン祭り」が5月31日・6月1日、萱野（かやの）茶屋（青森市横内）で開催される。

　山の景色を見ながらカップラーメンを食べたり、山歩きや温泉に入ったりして、八甲田の魅力を体感してもらおうと企画した同イベント。主催は八甲田ブランディング協議会。事務局長を務める工藤勝さんは、「山頂で食べるカップラーメンのおいしさは格別。萱野高原近くで『山頂でのラーメン』を疑似体験しながら、八甲田の山や自然の良さを体感してもらいたい」と話す。

　2024年秋頃から同イベントの構想をし始めた工藤さん。同年6月に八甲田山中で起きたクマによる人身事故で客足が遠のいたという八甲田関係者から相談を受けたことがきっかけだった。「青森に住んでいても、八甲田の温泉に入ったり、ロープウエーに乗ったりした経験がある人は意外と少ない。大人も子ども気軽に楽しんでもらえるイベントを目指した」と工藤さん。

　当日は萱野茶屋で1人1個ミニカップ麺（＝100円）を選んで購入後、周辺で自由に味わってもらう。購入者は近隣施設で使えるクーポンを入手でき、ラーメンを食べた後は各自、八甲田の自然や温泉などを楽しめる。クーポンは「酸ケ湯温泉」「八甲田ロープウェー」「かっぱの湯」など6カ所で利用でき、サービス内容や料金は各施設によって異なる。工藤さんは「クーポンを提示すると大人は割引があり、小学生以下は無料になる。家族や友達同士などで八甲田を巡ってもらえたら」と話す。

　カップ麺のお湯は青森市の中華そば店「いってん」監修の鶏スープに変更することも可能（追加料金100円）。会場ではカップ麺以外に、ラーメン店「青森大勝軒」と「中華そば ひらこ屋」のコラボラーメンも販売する。「インスタント麺を使い、2店が合同で作ったオリジナルスープで提供する。楽しみにしてほしい」と工藤さん。このほか、焼きそばやパン、ドリンク、キッチンカーなどの飲食店出店や、山菜の販売、木登り体験コーナーなども用意する。

　工藤さんは「毎年恒例のイベントにしていきたい。当イベントを機に八甲田の魅力に気づいてもらい、定期的に訪れる習慣を作ってもらえたらうれしい。青森県はカップラーメンの消費量が日本一。胸を張って守っていきたい」と意気込む。

　開催時間は10時～15時。入場無料。

（青森経済新聞）

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