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2023年11月01日[東京]

駒沢「東京ラーメンフェスタ」第2幕始まる イベント限定メニューそろう

駒沢「東京ラーメンフェスタ」第2幕始まる イベント限定メニューそろう

 全国からご当地・人気ラーメンを一堂に集めたラーメンイベント「東京ラーメンフェスタ2023」第2幕が11月1日、駒沢オリンピック公園 中央広場で始まった。

 2009(平成21)年に「東京ラーメンショー」として始まった同イベント。「東京ラーメンショーでしか食べられないラーメン」や、人気ラーメン店の店主らがタッグを組んだ「スペシャルコラボラーメン」などの提供で人気を集めてきた。今年は、全国各地のイベントや地域のラーメン情報を発信している団体などが推薦する「地域のお薦めラーメン店」が出店している。

 第1幕(10月31日終了)、第2幕(11月1日~5日)の2幕構成・全11日間にわたりイベントを展開し、提供するラーメンは総入れ替え制の計30種類(各幕15種類)。ラーメン販売はチケット制で、価格は全て1杯1,000円。

 提供するラーメンの傾向について、同イベント実行委員長で「ラーメンデータバンク」(目黒区)会長の大崎裕史さんは「第2幕は『ここでしか食べられない』イベント限定メニューが多くそろった。15種類中4種類がスープに甲殻類を使っているのも特徴」と話す。初日11月1日12時現在の行列店トップ3は、「こだわりラーメン」(フランス)、「拳(こぶし)ラーメン」(京都)、「獅子丸×すぐれ」(愛知)。

 行列トップ3店中の1店で、ラーメン店としてミシュラン掲載が欧州初という「こだわりラーメン」が提供するのは、「ブルターニュ産オマール海老(えび)のエスプーマ豚骨」。パリ6区・オペラ地区にある同店のオーナーは、元フランス空軍パイロットという異色の経歴を持つフランス人・JBさん。仕事で訪れた日本でラーメンのとりこになり、中野「我流旨味(うまみ)ソバ 地雷源」創業者の鯉谷剛至さんに師事した。看板メニューは「昔の屋台ラーメン」を思わせるしょうゆラーメンだが、今回はフランス産小麦粉を自家製麺して使うなどヨーロッパの素材でラーメンを作る。

 「ここでしか食べられない」限定ラーメンは、「頑者(がんじゃ)」(埼玉)の「超濃厚ワタリガニ豚骨」、「ナベラボ Produced by渡なべ(東京)」の「東京背脂中華そば」など。 

 「超濃厚ワタリガニ豚骨」は、つけ麺ブームの火付け役として知られる同店が、今回はラーメンメニューで単独初参加して提供する。大量のワタリガニと豚骨でうまみを抽出したこってり系スープに細麺を合わせた新作ラーメンという。「東京背脂中華そば」は、1980年代から90年代に一大ブームとなった「背脂チャッチャ系」と呼ばれる豚の背脂をスープに入れて浮かべたラーメンの味を現代風にアレンジしているという。

 会場には、海外からの来場者も多く見受けられ、「今年は海外からのお客さまが多く、全体の1割以上を占めている印象」(大崎さん)という。イベントの公式ホームページでは、インバウンド(訪日客)向けに英語・中国語の出店案内ページを用意するなどして対応する。

 大崎さんは「第2幕の期間中は天気も良いようなので、ここでしか食べられないラーメンを食べに来てもらえたら」と呼びかける。

 開催時間は10時30分~20時30分(ラーメンの受け渡しは終了20分前まで、最終日は18時終了)。11月5日まで。雨天決行。入場無料。
(自由が丘経済新聞)

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